不動産売却をはじめて、なかなか売れないと不安になるものです。
そんなときにも、スムーズな売却へシフトするために、試せる解決策があります。
今回は、「内覧が少ないケース」と「内覧はあるけど、もう一歩で売れないケース」にわけて、要因と解決策を解説します。
不動産売却の前に「内覧」が少ない!売れない状況を打破する解決策
そもそも見学希望自体が少ない状況のとき、3つの要因が考えられます。
ひとつは、広告や物件の情報量が少ないため、「販売活動が有効に購入検討層に届いていない」場合です。
「広告」についての解決策は、まず掲載写真の見直しが有用です。
不動産の魅力が伝わる写真かをチェックし、差し替えたり、点数を増やしたりします。
掲載先のサイトなどが少ない場合は、不動産会社に相談するもよいでしょう。
別の要因として、「囲い込み」があります。
これは、売主と買主の双方から仲介手数料を受け取るために、わざとほかの不動産会社に対して情報を公開せず、問い合わせがきたら「もう申込が入りました」と言って紹介をはねのけることです。
囲い込みを見抜く解決策としては、不動産会社間で情報を共有し、制約に結び付けるシステム「レインズ」への登録と、取引情報の公開をしているかを確認するとよいでしょう。
最後に、「相場にあった売り出し価格になっていない」場合も、見学を希望する人があらわれにくくなります。
この場合は、近隣の類似物件なども見ながら、売り出し価格を見直します。
あと一歩なのに売れない!?内覧後に不動産売却に結び付かない場合の解決策
内覧は不動産売却の決め手となり、購入検討する方も、真剣に物件を見学します。
売れない場合には、見学しても魅力が伝わっていないか、あるいは何かほかの理由もあり得ます。
まずは、不動産会社に内覧後に売れない場合の理由をたずねてみましょう。
それによって、売れない対策を練ることもできますね。
たとえば、物を減らして、さらに不動産を広く見えるよう工夫したり、プロによる室内コーディネートのサービス「ホームステージング」を利用したりと解決策もあります。
また、購入検討者にとって、内覧時の対応によくないと、購入自体も不安になります。
売れない場合には、当日の対応も見直しも大切です。
室内は明るく、室温は快適に、見学者の気持ちになって適切な対応をすることで、前向きに検討してもらうことにもつながるでしょう。