マイホームの売却について考える際に、屋外に設置されているカーポートの状態が気になる方も多いのではないでしょうか。
住居部分同様に、修繕すれば金額的にも有利に売却できますが、カーポートは状態によって取るべき選択肢が少し異なるのです。
そこで今回は、家の売却時にカーポートをどうするべきか状況別にご紹介するとともに、固定資産税についても解説します。
家の売却時に考えたいカーポートの状態と修理・交換
家を売りに出すと、買い手候補が実際の状況を確認するため、内覧に訪れます。
その際に、まず目にするカーポートの見栄えが悪いと、購入意欲を低下させ売却の機会を失うことになるかもしれません。
そのため、たとえ日常的な使用に問題はなくても、見た目の悪いカーポートについては、修理・交換・クリーニングなど何らかの対応をする必要があるでしょう。
ポピュラーなカーポートは、金属のフレームにパネルが取り付けられているもので、耐用年数は15~20年程度といわれています。
毎年の台風や積雪などの災害によって壊れてしまった場合、安いものでは数万円程度の費用で部分的な修理・交換が可能です。
全体的に劣化している場合は全体の交換も視野に入れたいところですが、安くても15万円程度の予算は必要でしょう。
予算をかけずに傷んだカーポートを何とかしたいならば、平均で2万円程度の予算を組んで、設置物すべてを撤去してしまうのも1つの方法です。
家の売却時に解決したいカーポートの固定資産税の悩み
一般的に、マイホームのある土地や建物といった不動産には固定資産税がかかります。
しかし、カーポートの固定資産税について、追加で税金の支払い義務があるのかといった点を詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。
実は、よく目にするフレームとパネルが組み合わさった、簡素なカーポートであれば固定資産税はかかりません。
これは、固定資産税がその対象を「建物」としていて、金属のフレームとパネルの簡素なカーポートについては、法律上の建物とはみなされないからです。
ただし、丈夫なカーポートなどは、基礎・屋根・3面以上の壁があると建物とみなされるため、いくらかの固定資産税が課されるケースがあります。
したがって、シンプルなつくりのカーポートならば、固定資産税の対象とならないため、売却時にあわてて撤去する必要などはありません。