不動産売却にも有用な住宅診断「ホームインスペクション」をご存じですか?
売却する不動産について自分では状況の判断が難しい場合などに、「ホームインスペクション」を利用すると、専門家による客観的な評価や診断を得られるので、販売活動にも役立ちます。
今回は、「ホームインスペクション」の概要や実施内容、メリットとデメリットの解説です。
不動産売却にも役立つ「ホームインスペクション」の実施目的や概要
「ホームインスペクション」とは住宅の診断のことで、住宅診断士(ホームインスペクター)が、専門的かつ客観的に、劣化や欠陥などについて検査や評価し、改修のアドバイスもおこなうものです。
不動産売却時には、売買契約の前に、売主か買主がホームインスペクションをおこない、実施目的としてトラブルの回避や、安心できる取引に役立てられています。
実施する際は、外壁、屋根、床下、そして室内を目視で診断するのが基本的な流れです。
具体的には、基礎部分の不具合の有無や、シロアリ被害がみられないか、室内に雨漏りの痕跡がないかなど、多岐にわたってチェックしていきます。
調査自体は平均的な場合で2、3時間を要し、費用は内容によって5万円から15万円前後が目安とされます。
基本的には、実施目的が不動産の購入の判断をするため、買主が負担するケースが多くみられますが、もちろん売主が活用することもできます。
不動産売却にも有利にする!?「ホームインスペクション」のメリットとデメリット
売却にも有効な「ホームインスペクション」のメリットとデメリットを詳しく解説します。
買主が実施する場合は安心して購入できますし、売主はホームインスペクションを活用することで、売却する不動産に安心や安全の価値も付加することができるでしょう。
これにより、ほかの物件に対して差別化が図れ、有利な価格をつけられる可能性もあります。
診断報告書によって不動産の情報提供も充実し、購入希望する人にとって、より検討しやすく信頼感が増すことで、早期売却にもつながります。
一方、注意しておきたい点は、依頼から報告書が届くまでに目安として2週間ほどかかることと、費用が必要なことです。
しかし、多少の費用がかかっても、安心感がアップし、売却にも有用なことを考えると価値ある診断といえそうです。