不動産売却の際に知っておいた方が良いことの1つに、電気や水道、ガスといったライフラインの解約の手続きがあります。
タイミングはどうすればよいのか、どんな方法で解約するのか、いざとなると不安になる人も少なくありません。
今回は不動産売却後に役立つ、ライフライン解約のタイミングや方法をご紹介します。
不動産売却する際のライフライン解約のタイミング
不動産売却の際は支払い先が変わるため、電気や水道、ガスといったライフラインを解約しなければいけません。
そのタイミングは、次のオーナーに引き渡す前です。
不動産を売却すれば、登記上のオーナーが変更するので、そのままにしておいてもライフラインの支払先が新たなオーナーになるのではないかと思いがちです。
しかし、解約のタイミングを間違えると行き違いやトラブルが生じる可能性もあります。
トラブルの一例として、新たなオーナーと元のオーナーで使う電力会社が違う、というケースが考えられます。
こうしたトラブルは事前に解約しておけば、あとは次のオーナーの自由にできるので防ぐことが可能です。
またライフラインの料金は次のオーナーに渡すまでは元のオーナーが払います。
すでに引っ越しを済ませていれば、二重の支払いになってしまうので、できれば払いたくないかもしれません。
しかし内覧のときに電気がつかない、エアコンが動かないとなるとイメージダウンになり、なかなか新たなオーナーが決まりません。
また、新たなオーナーが契約後に夕方や夜などに見学に来て、電気のつかない暗い部屋で様子がよくわからないために契約をキャンセルする場合もあります。
解約のタイミングは重要なので、割り切って引渡すまでは払っておくほうが無難です。
不動産売却する際のライフライン解約方法
不動産売却後のライフライン解約方法を、電気の場合で説明します。
最初にすることは電力会社への連絡です。
もしもその電力会社を引っ越し先でも引き継ぎたいのであれば、可能であるか確認してください。
解約と同時に開始の手続きもできるので、手間が省けます。
電力会社を変える場合は、新たに開始手続きが必要なので、忘れないようにしましょう。
次に水道の解約手続き方法です。
まず地域の水道局に連絡して解約する日を決めます。
そのあとは水道局に任せておけば大丈夫ですが、停止したかどうかきちんと確かめたいのであれば、立ち会うことも可能です。
ここで気を付けたいのは、早い時期に解約しないことです。
水道を使えないと下水の臭いが上がってくるため、日数が長いほどに臭いが強くなります。
次のオーナーが部屋を訪れたときに、不快な思いをすることが考えられます。
ガスの解約方法は電気や水道より簡単です。
連絡のみ、立ち会いなしで指定日に止めてもらえます。
ガスは水道や電気と違い、早めに止めても支障がないので、忘れないように内覧日の段階で手続きをしてもOKです。