不動産の売却にあたり、「ホームステージング」がおこなわれることも近年では多いです。
売主の方には大きなメリットがあるため、ぜひ検討されるとよいでしょう。
ここでは不動産の売却を検討している方に向け、ホームステージングの概要のほか、メリットや注意点を紹介します。
不動産の売却でおこなわれている「ホームステージング」とは?
少しでも魅力的な物件に見えるよう、素敵な家具やインテリアなどを配置し、住まいの見本を作る演出のことです。
あくまで買い手に向けたアピールであるため、想定している購入者層に合わせて演出の方向性を決めるのがポイントです。
何もしていない物件に比べて好印象を与えやすく、売れ行きにも十分影響します。
近年ではホームステージングの代行やサポートをおこなう会社も現れており、個人では難しい素敵なコーディネートの依頼が可能です。
売却に向けてすでに転居しており、荷物が何もない物件では、印象のよい家具などをレンタルにて配置し、モデルルームのような空間を作ってもらえます。
居住中でも依頼できるサービスもあるため、利用を検討されるとよいでしょう。
なお、ホームステージングはプロによる演出のみを意味するのではなく、個人でおこなうものも含まれます。
自身でコーディネートしてみたい方は、不動産の購入を検討している方に好印象を与えられるよう、お部屋を整えてみてください。
不動産の売却前に確認しよう!「ホームステージング」のメリットや注意点
何もしていない物件に比べ、高値で早く売れることが多いです。
しっかりと空間作りをおこなったあとで資料の写真を撮影すると、買い手から興味を持たれやすく、物件の内覧数が増えます。
現地で受ける第一印象もよいため、実際に購入される可能性も上がるのです。
その印象のよさと早期に話がまとまることから、値下げがあまり必要なく、最初につけた希望価格でそのまま売れることもあります。
その一方、専門の会社などへと依頼すると費用がかかり、売却の経費がかさむ点には注意が必要です。
さらに、ホームステージングをおこなえば売れやすいわけではなく、かけた手間や費用が報われない恐れはあります。
どれほどの手間や費用なら割に合うか、実施する前に許容範囲をよく考えることが大切です。
また、物件自体の傷みがあまりにひどいと、インテリアなどによる演出のみでは印象を改善しきれないこともあります。
これから売却する物件に適した方法かどうかも、事前に考えるとよいでしょう。