空き家を所有していてその扱いに困っている、処分したいけれどどうすればいいのかわからないという声はよく聞かれます。
今回は、尼崎市在住で「空き家となっている中古住宅を所有している」という人のためのお役立ち情報として、尼崎市が実施している空き家に対する補助制度をご紹介します。
尼崎市に中古住宅を所有している方もぜひ参考にしてみてください。
尼崎市の空き家に対する補助制度①空家対策に係る技術的支援補助事業
尼崎市が実施している空き家に対する補助制度について、まずは「空家対策に係る技術的支援補助事業」をご紹介しましょう。
空家対策に係る技術的支援補助事業とは「接道要件を満たしていない土地にある老朽危険空き家等について、特例許可を得て接道要件を緩和し、老朽危険空き家等の除却が促進されるよう、通路協定書の作成にかかる経費の一部を補助する」というもの。
「古くて危険な空き家があるが、その空き家が建っている土地は接道要件を満たしていないため取り壊しをしたが最後、新しい家を建てたりすることはできないので古く危険な家をそのまま放置している」というにっちもさっちもいかない状態を、どうにかするための補助事業です。
接道要件を満たしていない土地に対して「特例許可」を得るために必要な「通路協定」の締結を確認するための「通路協定書」を作成するのにかかる費用の2分の1、最大30万円までを補助してくれます。
尼崎市の空き家に対する補助制度②密集市街地建物除去促進事業補助金
尼崎市が実施している空き家に対する補助制度について、次は「密集市街地建物除去促進事業補助金」をご紹介しましょう。
密集市街地建物除去促進事業補助金とは「老朽化した建築物が多く、災害時の危険性が高い密集市街地において、老朽住宅の除却に要する費用の一部を補助する」というものです。
要するに「尼崎市内でも住宅密集地となっているところにある老朽化した空き家の取り壊し費用等の一部を補助しますよ」というものですね。
こちらの補助制度は尼崎市全域ではなく、対象地域は防災街区整備地区計画区域内(今福・杭瀬寺島、潮江、浜、戸ノ内町北、下坂部川出)に限られており、なおかつ「老朽化した空き家ならどんな空き家でもOK」というわけではなく、不良度判定基準のスコアが100点以上のものが対象になります。
ちなみに補助の限度額は、戸建ての場合は補助対象経費×5分の4または128万円のいずれか低いほうの額となります。