中古戸建て住宅の魅力は「立地の良さ」や「価格」ですよね。
しかしその反面、「欠陥はないだろうか?」といった不安を感じることもあるのではないでしょうか。
中古戸建てを購入するに当たって、購入時はもちろん購入後にもトラブルが起こってほしくないと考えるのは当然のこと。
そこで今回は、トラブルに巻き込まれないようにするため、特に戸建て住宅の耐震性に着目して、事前に確認しておきたい項目をまとめました。
中古戸建て住宅の購入前に確認すべき5つのポイント
1.建てられた年代に注目
1978年に起こった宮城県沖地震を受けて、1981年6月1日に建築基準法の改正が行われ、それに伴い新耐震基準が定められました。
そのため、1981年以降に確認申請(*1)された建物は新耐震基準を満たすという事になります。
(*1)「確認申請」とは、設計図書が法律や基準に合致していることを、所轄の行政庁(建築主事)に“申請”して“確認”を得たものをいい、「確認申請」承認後、工事を開始することができます。
1981年6月1日以降に「竣工(完成)された」建物ではありませんので、注意が必要です。
ちなみに、1981年以前に建てられた建物であっても、耐震診断・耐震補強された建物は新耐震基準同等の性能を有しているので安心です。
1981年以降に確認申請された建物かどうか、その年代を確認することがポイントです。
2.軟弱地盤には注意
物件の購入前には、その土地の地盤が盛り土による造成地だったり、液状化リスクが高い土地だったりするような軟弱地盤でないかどうか確認してください。
液状化リスクについては、各自治体でハザードマップを作成していることが多いのでそれらを参考にすると良いでしょう。
3.火災時の安全性
地震によって周辺の建造物が火災になった時、火の粉が飛んできて延焼被害にあうことも懸念されます。
屋根や外壁、窓ガラス等を火災で燃え広がらないような防炎仕様にする必要があります。
また、緊急時に消防車や救急車が近くまで来ることができるか、道路の幅や、道路と敷地の設置長さを確認するとよいでしょう。
道路の幅は4m以上あると安全です。
特に木造建物が密集している地域では、屋根や壁が燃えやすい材料を使用していないか、道路が入り組んでいないかなど、注意が必要です。
4.耐久性
次は、戸建て住宅の基礎、柱や壁に大きなひび割れがないか、確認しましょう。
ひび割れがあると、建物が傾くなど建造物への影響が生じますので、床にビー玉を置くなどして、傾斜を確認することも重要です。
また、木造建築ではシロアリの被害がないかという不安もありますよね。
木が腐っていないか、変色していないか、きちんと確認しましょう。
床下の基礎と土台がずれていないか、接合部が金属等でしっかりと固定されているかの確認も必要です。
その他、水に関係する部分は後々トラブルが発生しやすいので、それらの部分には十分に注意して確認する事が重要です。
屋根や壁などの雨水が当たる場所、トイレや台所、お風呂など水を使用する場所では材料の劣化や継ぎ目に充填したコーキングの剥がれがないことを確認しましょう。
5.専門家に相談する
中古戸建て住宅について、個人で建物の性能を確認できているか不安な場合は、購入前に専門家に相談することを検討するのも良いでしょう。
不動産購入契約時にインスペクション(中古住宅診断)を依頼するか、各都道府県の日本建築士連合会やNPOの日本建築士事務所協会、日本ホームインスペクターズ協会などの各団体を通じて専門家を紹介してもらうという方法があります。
中古戸建て住宅購入時のガイドライン
国土交通省は平成24年3月に公表した「中古住宅・リフォームトータルプラン」に基づき、中古戸建て住宅の状態や品質を把握できるように「既存住宅インスペクション・ガイドライン」を策定しました。
まとめ
今回は、中古戸建て住宅の耐震性を確認する際にチェックすべき項目をまとめました。
耐震性については、建てられた年代の確認や耐震補強工事の有無を確認することが必要です。
また、購入後の保守のためにひび割れや劣化の確認も重要です。
救急車や消防車の救護が必要になった時の為に、道路の状況を確認しておく必要もあるでしょう。
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