狭い土地のことを指す「狭小地」。
特に都心部に多く、一般的に売却しづらいと言われています。
今回は、狭小地の売却しづらい理由とその売却方法を解説します。
不動産における狭小地が売却しづらい理由とは?
明確な定義は決められていませんが、一般的に15~20坪程度の土地のことを狭小地と呼んでいます。
狭小地が売却しづらい理由はこちらです。
●住宅ローンが組みにくい
●現金一括しか購入できない
●建物が建てづらい
住宅ローンは金融機関ごとに条件が設定されていますが、購入する不動産の土地面積を担保能力として基準にしているケースが多いです。
狭小地だと住宅ローンの基準を満たさないこともあり、住宅ローンが組みにくくなってしまいます。
狭小地でも住宅ローンを組める金融機関を探す手間もあり、買い手が付きにくくなってしまいます。
金融機関の住宅ローンや金融支援機構のフラット35のどちらも組みにくいために、現金一括でしか購入できない可能性もあります。
一括で購入できない場合は、高い金利のローンを組まなければならずハードルが高くなってしまいます。
また、狭小地だと一般的な土地と比較して建物が建てづらくなるのが特徴。
土地の面積が狭いために、3階建てや地下にも居住空間を作るなどの工夫が必要になります。
そのため一般的な土地と同じ面積の建物であっても、割高になりやすいのもデメリットです。
不動産における狭小地を売却する方法とは?
隣地の所有者に聞く
まず隣地の所有者に声をかけてみましょう。
隣地だからこそ買い取ってもらえる可能性もあり、もしかしたら隣地も売却を検討していて同時に売り出すこともできます。
隣地の所有者との関係がよい場合でも、売買するときには不動産会社を間に挟むことでトラブルが起きにくくなるためおすすめです。
買い取り業者に買い取りを依頼する
狭小地はなかなか買い手が見つかりにくいため、買い取り業者に買い取りの依頼をおこなう方法があります。
売却価格は安くなってしまいますが、すぐに売却できるためスムーズな売却が可能です。
不動産会社に仲介を依頼する
不動産会社に仲介を依頼する場合、高値での売却ができるかもしれませんが、売却期間が長引いてしまうかもしれません。
仲介を依頼するときには、複数の不動産会社に査定を依頼するのがおすすめ。
なかには狭小地を得意とする不動産会社もあるため、査定結果から依頼する不動産会社を決めましょう。