不動産売却を検討されている方のなかでも、地積更正登記とは具体的になにを指すものなのか、よくご存知でない方は多いかと思います。
地積更正登記は、不動産取引の障害やトラブルを防ぐ方法のため、事前にその詳細を理解しておくことが大切です。
今回は、不動産売却における地積更正登記のポイントや手続きの流れについて、詳しく解説いたします。
不動産売却における地積更正登記のポイントとは
地積更正登記とは、土地の登記記録の誤りや不明点を新たに更新し、正しい地積を登記する手続きを指します。
売却する不動産物件の土地やその所在地などの区分を明確にし、正しい情報を用いて手続きを行うことで、売却にあたってのトラブルを防ぐために用いられるのが目的です。
現況の土地面積と登記簿上での面積が異なる場合や差が見られる場合は、この地積更正登記を行って正す必要があります。
新しく面積を測量し直して地積更正登記を行うことで、売却時だけでなく、不動産担保で融資を受ける際などにおいても、より円滑に取引を進められるのがポイントです。
登記にあたっては、新しく測量し直した測量図が必要になり、登記後はその測量図が正式な現状の地積測量図として法務局に登録されます。
またこれらの手続きは境界確定測量が終わってからになるため、事前に完了させておくことが必要です。
不動産売却における地積更正登記の手続きについて
登記簿上に記載されている面積と実際の土地面積が異なる場合は、必要な手順を踏んで行うことが大切です。
一連の手続きを具体化すると、まずは土地や売却にあたっての不明点となる部分の調査を行います。
土地家屋調査士に依頼して、測量したデータを法務局へ登録し、境界標をきちんと明確にする必要があります。
まずは調査の時点で、売却にあたっての境界トラブルの有無や障害となりえる点をしっかり確認することが大切です。
確認したい点(更正が必要な点)を事前に理解したあと、境界確定測量を終わらせてから土地面積を再度測量し、データを取りまとめて資料と照合します。
その後、役所立会や民有地立会などでの関係役所協議や現場立会を経て地積測量図を作成し、申請にあたって必要な書類を準備してから管轄法務局へ登記申請を行うのが一覧の流れです。
管轄法務局で登記が完了すると、新しく登録された地積測量図により、正確な登記簿を用いて、トラブルなく不動産取引が行えます。