換価分割とは、遺産を現金化して、平等に分割できる形にしてから相続することです。
これは、相続財産に不動産や有価証券などが含まれる場合によく用いられる方法です。
この記事では、換価分割の概要やメリット・デメリット、かかる税金の種類について解説します。
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相続における換価分割とは
冒頭でもご紹介したように、換価分割とは、被相続人（故人）の財産を売却・現金化したうえで分け合う相続の方法です。
不動産や有価証券など、複数人で分け合うことが難しい遺産を平等に配分できますが、不動産が共同名義であった場合には売却手続きに手間がかかります。
被相続人の単独名義であった場合は、そのまま売りに出すことはできないため、いったん相続人の名義で登記をしたうえで売却手続きをとります。
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換価分割による相続のメリット・デメリット
換価分割のメリットは「複数人で分けにくい遺産を平等に分割できる」「相続税の納税資金を作れる」「相続税を節約できる」の3つです。
まず、換価分割によって、分割しにくい形式の遺産を平等に分け合えます。
現金以外の財産が多くあり、相続税を支払うことが難しい場合には、一部を現金化して税金を納める際の資金にすることも可能です。
また、土地や建物を相続した際は、時価よりも低い評価額をもとに課税されることが多いため、被相続人が生前に売却した場合の所得税よりも相続税の方が安く済み、結果として節税になることもあります。
ただし、換価分割のデメリットとして「売却益に対して所得税がかかる」「売却の手間が生じる」「必ずしも売却が成立するとは限らない」の3つも念頭に置いておきましょう。
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換価分割による相続の際にかかる税金
換価分割による相続の際にかかる税金は、相続税と譲渡所得税です。
相続税の課税は、財産の売却価格ではなく、相続時の財産評価額をベースにおこなわれます。
売却価格が評価額よりも大幅に安くなった場合、相続税が大きな負担になってしまう可能性がある点に注意してください。
加えて、売却によって得た利益（所得）にかかる所得税の納付も必要です。
相続財産を自分の名義に変更してから売却し、売上金を受け取って相続人に分配するという流れを踏む場合には、換価分割であることと売上金の分配割合を明記した遺産分割協議書を作成しましょう。
遺産分割協議書を作成していないと、相続人同士の金銭の授受が贈与とみなされて贈与税が発生してしまうことがあります。
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まとめ
換価分割とは、不動産や有価証券などの遺産を売却し、現金化して相続人同士で分け合う相続の方法です。
現金化によって遺産を分けやすくしたり、税金を支払う際の資金にできたりすることがメリットで、時には節税効果が得られるケースもあります。
ただし、相続税に加え、売却益にかかる所得税も納付しなければならない点には十分注意してください。
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有限会社CSホーム メディア担当
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